ちっちゃな海外挑戦記

海外での体験や気づきを書き留めていきたいとこです。

2014年度「チーム作り講座」の振り返り

2015年2月21日(土)をもち、今年度の授業が終了しました。この1年間を振り返ろうと思います。このチーム作り講座とはそもそも何なのかという人もいるかと思いますので簡単にご紹介したいと思います。

チーム作り講座とは「場を創り、場に価値を」というコンセプトを元に、高校1年生、2年生、28名を対象に「傾聴」「ファシリテーション」「チームビルディング」「ワークショップ」ということを生徒が主体となって学んでいく授業です。

上記の4つの言葉は学校教育ではあまり耳にしない言葉ですので、「いったい何をなっているんだ?」と興味をもってもらい外部から多数の見学者がきます。

僕自身、この授業には第1期から関わっており、毎週土曜日の午前中に授業をしたり、生徒のサポートを行っております。今年度は幾つか新しい取り組みとして、大学と連携してこの講座を受けた生徒がどのような変化をしているかを検証するため、共同研究をスタートさせたり、チーム作り講座独自のHPを開設するなど発信や実績作りという点で大きな動きをしてきました。

毎年毎年、生徒の状態に合わせてプログラムを構築しているので、4年間同じことはほぼありません。大きな動きがある中で今年度どうだったのかを「1学期」「2学期」「3学期」3の期間から振り返ろうと思います。

 

・1学期

主テーマを「傾聴」に、お互いの緊張、人間関係がまだ解けていないので、自己紹介、他己紹介、ロールプレイングなどを合わせながら約1か月間かけて、緊張を溶かしていきます。その後、傾聴トレーニングやインタビューなどを挟み、今期は生徒が10分〜15分の「アイスブレイク」を作って、実践するという会を1学期に初めて導入したこともあり、ある意味チャレンジグな場になりました。実際に不安はありましたが、生徒たちは4人グループで実践を外部の大人や大学生相手に恥ずかしながらアイスブレイク実践します。この時期では全くもって良いものはできなかったですが、生徒たちは「またやりたい」「悔しい」という気持ちがでます。この気持ちが醸成されたことにより、生徒には火がついた一学期になったのではないかと思います。

 

・2学期

主テーマに「個」「組織」といことを重き、実際にアイスブレイク作りで学んだことから、次のステップとしてワークショップ作りを行いました。このワークショップ作りは毎年3学期に大学生メンター向かい入れてやっているのですが、今期は2学期に取り入れ、メンターなしで運営してみることにしました。要素にはアクションラーニングの要素を取り入れたり、生徒間による交渉やヒアリングを織り交ぜ、生徒がグループ内でやるのではなくクラス全体を使い、1つものを作り上げていくなかで、個人の特徴や長所や集団での役割を学びながら行っていきます。毎回の授業がワークショップ作りでは刺激はないので、プロの方を呼んで、実践をみたり、外部の大人や大学のゼミ生をよんだりし、「作っては、壊し、そしてまた壊し」と納得いくまで思考してもらいました。

実際に生まれた授業として

 ・ヨガで身体のリラックス方法学ぶ

 ・家族をテーマに考える

 ・聴きトランプ

など大人でもできないであろう素敵な場を生徒たちは作ってくれました。

 

・3学期

 「キャリア」をテーマにチーム作りクエストというプログラムを作り、1学期、2学期で学んできたことを活かせるプログラムを作り、授業を進めてきました。「チーム作りクエスト」は授業をゲームのように組み立て、適切なゴールに向けて、毎回の授業をゲームのように酒場のような集会所から洞窟、中ボス、ラスボス、エンディングまでをデザインされたプログラムを通して、生徒が楽しみ、学んだことを活かさないとできない設計となり、生徒自身もワクワクして、一人一人が言葉に意味付けをし、新たな一歩を踏み出す場としてこの3学期を終えて終了しました。

 

・まとめ

今年度はHPの開設、大学との共同研究もあり、多くの人がチーム作り講座に参加していただきました。述べ50人くらい?土曜日の午前中の授業に50人もくるなんてそんな無いような気がしています。w 多くの方に参加していただき感謝しております。

正直、今年度で辞めようかと何度も思いましたが、この場には他の学校にない価値があり、こういった場を作りたいと思っている教職員の方や学校と何かをやりたい方は世の中にたくさんいるので、僕はこのチーム作り講座の実践を他の学校や将来教員になりたいと思っている人たちの手助けになれればと思っております。来年度からはもっと発信していきますので「チーム作り講座」という場にぜひみなさん遊びに来てください。


【HP】

専修大学附属高校 チーム作り講座〜場を創り、場に価値を〜